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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第9戦 FUJI GT 300KM 決勝レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第9戦 FUJI GT 300KM 予選レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第6戦 INTERNATIONAL POKKA 1000KM 決勝レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第6戦 INTERNATIONAL POKKA 1000KM 予選レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第5戦 SUGO GT 300km RACE 決勝レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第4戦 マレーシア 予選レポート
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RACING REPORT Vol.60 2008 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUPER GT SUGO GT 300km RACE

Team UEMATSU スーパーGT 第8戦 富士 決勝レポート

2008 AUTOBACS SUPER GT Round9
FUJI GT 300km 決勝レポート

 スーパーGT2008年ファイナル、最終戦の決勝が富士スピードウェイで行なわれた。チームウエマツノバのデビューイヤーも、いよいよこの日で幕を閉じる。デビュー戦と同じく4号車(VEMAC320R)と16号車(VEMAC350R)、2台が参戦するこの最終戦。いずれもドライで行われた金曜日の練習走行ではトップ10入りを果たし、一年間の戦力アップは証明されている。しかし前日の予選では雨に見舞われ、ここから大きく後退。レースは♯4が12番手、♯16は22番手というグリッドから挑むことになった。
決勝日の富士は午前中、曇り空ながらもドライコンディション。チームウエマツにとっては、レースで順位を挽回するためのうってつけの舞台が整っていた。さらに午前中のフリー走行で♯4は、松下がトップタイムをマーク。最終戦で初の表彰台が成し遂げられる可能性は大きく広がっていた。
しかし、そう簡単に事は運ばなかった。レース開始の約一時間前、予報では降ることがなかったはずの雨が落ちはじめ、事態は急変する。小雨程度ではあったが逆にタイヤがドライなのかレインなのか、選択が非常に難しい状況。グリッド上でどのマシンも、頭を悩まされることになった。午後2時、フォーメーションラップ開始時刻を迎える。チームウエマツノバの決断は♯4がドライ、♯16はレインと分かれた。ドライセッティングでレインを履いた場合、マシン特性上ライバル達に太刀打ち出来ないと考えた♯4はスリックタイヤを選択。しかしグリッドが後方となる♯16は、一気に上位を狙うため、レインタイヤでギャンブルに打って出たのだった。
ライバル達の選択も二手に分かれた。さらにオープニングラップでは濡れた路面でのアクシデントが発生。タイトルを争う♯81 ダイシンADVAN Z(青木)が#95ライトニング マックィーンMR-S(平手)に追突され、♯46 MOLAレオパレスZ(星野)が#33HANKOOK PORSCHE(影山)に接触されコースアウト。レースは混乱の幕開けとなる。そして2周を経過した時点でタイヤ選択の答えは出された。幸か不幸か雨が止み、レインを装着したマシンはペースが上がらず、タイヤをドライに戻すためにピットインを余儀無くされた。
♯4のスタートをつとめる阪口はこの混乱の真っ只中に位置していたため、オープニングラップではまず順位を2つ落すことになった。しかし巻き込まれなかったのが不幸中の幸い。逆にオープニングラップで#4の真後ろまで順位を上げた#16はレインタイヤのギャンブルが外れた徐々に順位を落としていく。
レースが落ち着くと、#4は毎周確実に1つずつ順位を上げていく。フリー走行で見せたパフォーマンスは本物だった。明らかに♯4のペースは速く、5 周目には早くもトップ10入りを果たす。勢いは留まることなく、さらに♯4の快進撃は続く。11周目に7位、18周目には5位まで浮上した。
一方の♯16は植松がスタートをつとめたがレインを選択したことが裏目となり、6周目に予定外のピットイン。ドライタイヤで再び後方から追い上げていくことになった。そして10周目を過ぎたあたりからは上位並みにペースは上がり、ここから反撃というタイミングだった。ここでマシントラブルが発生してしまう。急にマシンはアンダーになり、左フロントがロックしはじめる。スローパンクチャーを疑った植松は、23周目に再びピットイン。しかしトラブルはパンクチャーではなく、アップライトの破損であることが判明した。破損が大きく、ロアアームにまでダメージがあり、♯16はここで無念のリタイヤを決意した。
レースは中盤を迎え、各マシン、ルーティンのピットインタイミングが迫る。♯4は、当初25周目のピットインを予定していた。しかしこの時、阪口はコース上単独走行となっており、ラップタイムを稼ぐ絶好のシチュエーションの中にあった。このため♯4は、予定よりスティントを伸ばす作戦に切り替える。この判断は、思わぬ幸運をもたらした。
27周目に急に雨脚が強まったことで、展開は再び変わることになった。各ピットは慌ただしく動きはじめる。ルーティンのピットタイミングに近いこともあり、ほとんどのマシンがこの数周の間にタイヤをレインに変えることは間違いない。迎える31周目、ここで上位はほとんどが一斉にピットイン。♯4もここでピットに入った。もし予定通りに25周目にピットインしていたら、当然ドライが選択されていた。そうなれば再びピットインしなければならないところだった。そして一斉にピットインが行われたことで、上位の順位は作業時間差で順位を変える。♯4は4位に浮上し、後半の松下に繋いだ。

レース前半で12位スタートから4位へと、大躍進を果たした♯4。しかし後半はレイン走行となったため、♯4にとっては戦い難い状況となる。ルーキーとはいえこの一年間で急成長を遂げた松下は、走りでトップドライバー達に引けをとることはなかった。しかしこの状況下での精一杯の走りをするものの徐々に後続に迫られ、表彰台までもう一歩の位置からどんどん離れて行くことになる。39周目には5位。そして唯一のミスを犯した45周目には2台にかわされ7位。54周目には逆転タイトルがかかっていた♯46にかわされ8位。61周を終え、♯4は最終的に8位でチェッカーを受けた。

チームウエマツノバのデビューイヤーは、フル参戦の4号車が、ランキング17位、最高位4位という成績に終わった。練習走行、フリー走行では何度もクラストップをマークしながらも、一度の表彰台すら果たせなかった。GTのでは過去、このようなチームがいくつかあったが、そのチームはいずれ結果を必ず出している。2年目への期待が高待っていることは、間違いない。

なお、最終戦の優勝は富士のストレートを味方につけた♯26 ユンケルパワータイサンポルシェ。また2008年タイトルは、3度にわたるアクシデントを克服し最終ラップで6位にまで浮上した♯46が1ポイント逆転し奪った。しかし、その後抗議が出され、正式結果とはなっていない。

◇コメント

◎植松監督
「今日の4号車の作戦に関しては、ドライバー二人と鬼木エンジニアにすべて任せていました。そして、セオリー通りの作戦を採り、いつも通りレースをやったことで順位を上げて一時4位にまで浮上しましたが、その後雨が降ってきたため、その順位を守ることは結局出来ませんでした。今季はチームが新しくなり、自身も初の監督をつとめました。監督としての力を存分に発揮できたかどうかは正直自分では分かりませんが、ドライバーやエンジニアに言わせれば、『いてくれて助かった』とのこと。最終的な判断をしてくれる人がいる、いないは、大きかったようです。一年間監督をやって最も感じたことは、やはり自分は『ピットレーンではなく、コースにいたい』ということです。来年はどうなるか分かりませんが、少なくとも監督と言うポジションにいる可能性は低いと思います。しかし今年はちょっと離れた位置からレースを見ていたことが、すごく勉強になったと思います。最終戦でそのことを16号車にフィードバックした結果、いきなりペースアップして、金曜の練習走行では6番手に入ることが出来ました。350(VEMAC350R)はもっと速くなる可能性があるので、来年以降もなんとか走らせ続けたいと思います。TeamUEMATSU NOVAを応援してくださったすべての方々に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。」

◎阪口
「シーズンはこれで終わってしまいましたが、やっぱり一回は表彰台に上がりたかったですね。そこは少し悔いが残っています。今季植松監督に声をかけてもらって、いいチームで、いいマシンにAドライバーということで乗せてもらって、その責任を果たそうと決心して挑んだシーズン。また、松下を育てるという責任もありました。今日はもっと天候が良かったら、最後にいい結果で終わることが出来たのではないかと思いますが、それを言ったら"たられば"になってしまいますね。でも、マシン的にも、自分的にも、来年に繋がるような、一筋の光が見えた最終戦だったと思います。」

◎松下
「今日のこの結果は、しょうがないですね。雨が降ったことでラッキーなチームもあれば、うちみたいにアンラッキーになるチームもあるということです。雨が降った後半は、ミシュラン勢に全く太刀打ちが出来ませんでした。GT300のルーキーイヤーがこれで終わったわけですが、GTはF3に比べ車速は遅いけど、GTにはGTなりの戦いがある中で学んだことはたくさんあったし、今日のフリー走行でトップタイムを出したことは大きな自信になりました。運の良い悪いはあるし、それも実力のうちではあるのかもしれませんが、自分は決して他のドライバーに負けていない、ということが証明できたのではないでしょうか。今年この体制を作ってくれた植松監督や、スポンサーの方々にはすごく感謝しています。GTがあったからこそF3でも結果を出すことが出来たのだと思います。」


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