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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第9戦 FUJI GT 300KM 決勝レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第9戦 FUJI GT 300KM 予選レポート
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2008 Team UEMATSU スーパーGT 第4戦 マレーシア 決勝レポート
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RACING REPORT Vol.59 2008 AUTOBACS SUPER GT Round4 SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA

Team UEMATSU スーパーGT 第4戦 マレーシア  決勝レポート

2008 AUTOBACS SUPER GT Round4
SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA 決勝レポート

 スーパーGT唯一の海外ラウンド、マレーシアのセパン国際サーキットで開催される今季第4戦は、決勝の日を迎えた。チームウエマツノバの♯4(VEMAC320R)は今回、走り出しから好調である。練習走行では堂々のトップタイムをマークし、前日の公式予選でも、僅差の攻防の末7番手というグリッドに留まったものの2位以降はほとんど差がない状態。したがって決勝でも僅差のバトルは必至となるだろうが、初の表彰台の可能性はこれまでで最も高いといえる。そしてセパン初走行だというのに、強豪達に一歩も引かぬ若き二人のドライバーの走りを見ると、その期待はさらに増すばかりであった。

 常夏のセパンということで通常より遅い時間設定のレースは、定刻通り午後4時から開始。そして、2位以下のタイムが拮抗しているGT300クラスはやはり、オープニングラップから荒れた展開となった。まず1周目の2 コーナーで2番手スタートの♯19 ウェッズスポーツIS350(織戸学)と、♯11 JIMCENTER ADVAN F430(田中哲也)が接触し、これに#81DAISHIN Z(青木孝之)が巻き込まれる形となり、コースアウト。大きく後退する。ここで♯4のスタートドライバー阪口は、混乱に乗じ一気に4位までポジションアップ。そして2周目には、♯43ARTA ガライヤ(新田守男)をかわし3位、早くも表彰台圏内に到達して見せた。さらに阪口は、9秒台の速いペースで2位の♯2 I.M JIHANアップル紫電(加藤 寛規)を追い詰めていくが、ここはオーバーテイクまでには至らず。逆に10周目、10番手から追い上げてきた♯7 ORC雨宮SGC-7(井入 宏之)にかわされ、再び4位に後退してしまう。♯4はこの後、4位キープのレースとなった。阪口はこのあたりからエンジンがやや不調であることを感じており、「序盤は無理しない」走りに切り替えたのだ。序盤トップは、昨日から異次元の速さを見せる♯77クスコインプレッサ。スタートから独走体制を築いていた。

 レースはこのまま中盤に突入する。今回はほぼ全マシンが1ピットの予想。そして20周を過ぎたころから続々とピットインが始められた。♯4は予定より若干早い24周目にピットイン。前日の練習の成果が発揮され、♯4のピットワークには全く無駄がなく、他チームより早いタイムでメカニックは仕事をこなした。そして後半のスティントを担当する松下もアウトラップから快走を見せ、26周目にピットインした♯7を、そのアウトラップでオーバーテイク。ピットクルーの貢献もあり、表彰台圏内返り咲きに成功する。しかしこのピットインでは、さらに素晴らしいピットワークを見せた♯46 MOLAレオパレスZが2位まで躍進しており、全マシンのピットインが終ると、♯4の順位は4位となっていた。そこから松下は、阪口にも増して速く安定したペースで走り続け、37周目、ペースの落ちた♯2をなんなくかわすと再び3位に浮上した。

 松下もまた、エンジンの不調には気がついていた。しかし、ここからチェッカーまで終始♯7とのバトルが続く展開になり、松下はそれでも果敢に挑んで行く。44周目にはGT500と絡んでしまい再び♯7に3位を譲るが、ルーキーとはいえ4戦目となる松下は堂々と応戦。48周目には監督の(抜いてこい!!)の無線の指示に見事に答え、再び逆襲に転じる。残り3周で3位に返り咲き、表彰台はもう目の前にはっきりと見えていた。
 しかし、最終ラップの最終コーナーでドラマは急転する。ピットワークタイムをぎりぎりまで攻めるため、ぎりぎりの燃料しか積まなかった理由によるガス欠だった。序盤からのパーコレーション(燃料が沸騰してしまう症状)により予定より若干燃費が悪かったのだ。♯7とのバトルを制し表彰台を力で勝ち取ったはずの♯4だったが、阪口、松下、そしてピットクルーの健闘は実らなかった。

 ♯4の第4戦最終順位は、4位。これは今季最高位フィニッシュとなるが、チームは落胆の色を隠せなかった。トップ3の力があり、ミスもなく、バトルにも打ち勝っていたのだから、やむを得ないだろう。しかし、その力が確かであり、戦いを重ねるごとに表彰台はおろか優勝の可能性を持つチームへと進化している証を、チームウエマツノバは異国の地に、確かに残していった。

 なお、第4戦の勝者は♯77。一度もトップを明け渡すことなく、独走のままチェッカーを受けた。

◇コメント

◎植松監督
「良平がスタートで4番手まで上がって…、それに関しては良かったと思いますが、その後はパーコレーションによりペースが上がらなくなってしまいました。原因については、これから解明していかなければならないのですが。予定よりも早めにドライバーチェンジしたことが良かった。今回はピットも速かったし、そこからどんどん追いついていきました。その先は我慢のレースになったわけですが、ラスト3周になって、無線で松下に『絶対抜いてこい』と言ったら、翌周本当に抜いてきてくれた。その後も引き離し始めたので、すっかり安心していました。チェッカーが出たのも確認したし、あとは待つだけ、と思っていたら“まさか”の出来事が現実になってしまいました。一瞬、何が起こったのか、わかりませんでした。今回はドライバー二人とも、本当に頑張ったと思うし、最後の最後で昌揮が抜いてきてくれたことはすごく評価できると思います。自分の指示も間違っていなかったということです。でも、最後の最後に女神にそっぽ向かれたのかな。いままで経験したGTでは、最も悔しいレースだといえます。でも、予想通り、2位3位が見えるレースは出来たので、次の菅生も荒れるだろうから、そこをかいくぐって、予選も5番手以内に入って、次こそ表彰台に上がって見せます。」

◎ 阪口
「トラブルがあったのが残念だったのですが、難しいレースで順位を落とすことなく終えることができた。とりあえず今回は、走りだしから初めてのコースのわりには自分も走れていたし、チームもすごくいい車を用意してくれていたと思います。次の菅生もVEMACは得意なサーキット。このベースから菅生にあわせてもっとつめていって、更にいい結果にしていきたいと思います。表彰台を逃したことは悔しいけれど、トラブルが原因だし、へたをするとリタイヤの可能性もあった。完走して、ちゃんとポイントも獲ったことは大きいはずです。僕達はシリーズを戦っているわけですから。松下も今日はよくやったと思います。」

◎ 松下
「メカニックが一生懸命やってくれていた上でこういう結果になったのだから、悔しいですけど自分ひとりが悔しいわけじゃない。チームみんなが悔しいのだと思います。そして、この悔しい気持ちを絶対に、次につなげていくことが大事だと思います。♯7とのバトルも、絶対に負けるつもりはなかった。『負けるわけはない』、と思って挑んでいきました。監督の「抜いて来い!!」の指示に気合が入りました。ああいう風にぶつけて抜くのもGTのやり方。ノージャッジであれば、あとで文句を言っても覆ることはない。これもレースなのだと思います。トラブルが要所要所で影響したので、それがなければこんな抜き抜かれつの展開にはならなかったかも知れませんが、それはしょうがないと思います。」


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